親の癌

母は私が幼稚園生のときから膵炎で入院したり通院したりしていて。

この約17年間、特に病状が変わることもなく過ごしていたんです。

 

状況が変わったのは、今年の春から。

いつも通り病院で検査をしたら、腫瘍マーカーの数値が高かったとのこと。

何回も検査をした末にたどり着いたのは「肺がん」でした。

 

病院から帰ってきた母に癌だと申告されたとき、悲しいだとかショックというのはあまりなくて、

「すい臓がんじゃなくてよかった」

この言葉が一番に出てきました。

 

正直、腫瘍マーカーが高いって知った時からがんであることはなんとなくわかっていて、勝手にすい臓がんだって思い込んでいました。

 

だからこそ、聞いたとき大丈夫だったのかも。

 

検査もして、ステージ1だということがわかったから、とりあえず安心。

 

けど、やっぱり考えると不安になるし悲しくなる。

最近はふとした時に考えて勝手に涙が出てくる。

 

私の結婚式、見れるかな。

可愛い子ども見てほしいよ。

私の母親ぶりだって見てほしい。

 

こういうことばっかり考えちゃう。

 

いつかはお別れするものだけど、まだ早すぎる。

だから、治療頑張って長生きしようよ。

 

いつも口うるさいし、過干渉で嫌になるときも沢山あるけど

大好きなことに変わりない。

癌が治ったとしても、いずれ家を出ていくことになるから

一緒に過ごせる時間を大切にしていこう。

 

大切な人と永遠に過ごすことはできないから

今ある時間を大切にしていこう。